【贈り物のマナー】お歳暮とは?

【贈り物のマナー】お歳暮とは?

【お歳暮とは?】

 

 

〈1.お歳暮とは?誰にあげるもの?〉

 お歳暮(おせいぼ)とは、日頃お世話になっている方に1年の感謝の気持ちと、また来年もよろしくお願いしますと挨拶の気持ちを込めて贈る品物のことです。

 「歳暮」は文字通り、「年の暮れ」を表す言葉です。昔は正月にご先祖様の霊をお迎えするためによその家に嫁いだ人や分家の人たちが、新巻鮭やするめ、数の子などを暮れの贈答品として実家へ持って行く習わしがありました。これが中国の行事と結びついたことがルーツと言われています。そのため、現在もお歳暮の中心は食料品となっています。
 現代のように、お世話になった方への贈り物としてのお歳暮が定着したのは明治時代以降と言われています。

 お歳暮を贈る相手は、会社の上司やお付き合いのある取引先、親戚などに贈るのが主流でしたが、最近では両親や兄弟、親しい友人、知人にも贈るケースが増えてきています。1年の感謝の気持ちと新年の挨拶を兼ねて贈るものですので、贈りたい方に贈るのがよいでしょう。

 ただし、ご不幸があってから四十九日を迎えていない場合(この期間を忌中(きちゅう)と言います)は、お歳暮を贈るのは控えた方がよいでしょう。ただし、四十九日を迎えたあと、ご不幸から1年間の喪中(もちゅう)期間にお歳暮を贈ることは特に問題ありません。これは、ご自身が喪中であっても、贈る相手が喪中であっても同じです。

 

〈2.お歳暮はいつからいつまで?〉

 お住まいの地域によって、お歳暮を贈る時期に多少の違いがあります。
 
 ・東日本:11月下旬~12月20日頃
 ・西日本:12月13日~12月20日頃
 
 西日本は、「事始め(ことはじめ)の日(正月を祝う準備を始める日)」である12月13日から贈り始めるのが通例ですが、西日本でも12月初旬に届けるなど、地域によって違いがあるため、近年では11月下旬から12月25日くらいまでに贈るのが一般的となっています。

 

〈3.お歳暮のお返しはどうしたらいい?〉

 お歳暮をいただいても基本的にお返しは不要ですが、お礼状を送るのが一般的と言われています。しかし、近年ではお歳暮をいただいたら贈答品を贈る方が多く見受けられます。
 この場合ののしは同じ、「お歳暮」で問題ありません。ただし、贈る時期によってのしの種類が変わるため注意しましょう。

 ・いただいてから年内にお返し:「お歳暮」
 ・年明け~松の内まで:「お年賀」
  ※松の内:関東は元旦~1月7日、関西は元旦~1月15日まで
 ・松の内~立春まで:「寒中お伺い」
  ※立春:季節を表す言葉である「二十四節気」のうち、暦の上で春が始まる日。
         節分の翌日。

 

〈4.お歳暮で贈ってはいけないものはある?〉

・刃物
 刃物や鋭利なものは「相手との縁を切る」という意味が込められているため、贈るのは避けましょう。これにはハサミなどの筆記用具も含みます。たとえ親しい相手でも贈らない方がよいでしょう。

・現金や商品券
 お歳暮として現金や商品券などの金券類を贈ることは、「お金に困っている人への施し」という意味が意図せず込められてしまうため、贈ってはいけません。

・下着や靴下
 下着は靴下は、誰しもが持っているもの。これらを贈ると「みすぼらしい」「これくらいも買えないの?」という、上から目線に捉えられてしまうこともあるため、避けるようにしましょう。

・靴、マット、スリッパなど履き物
 これらは使用用途から、「相手を踏みつける」という意味を持ちます。感謝の気持ちと新年の挨拶を兼ねて贈るお歳暮には合いません。特に目上の方には贈らないようにしましょう。

・ハンカチ
 ハンカチは昔、「手巾(てぎれ)」と表記していました。その名の通り、「手切れ」を連想させてしまい、縁を切るという意味に捉えられかねないため避けましょう。

 また、仕事でお世話になった取引先へのお歳暮として、取引先の競合他社の製品を間違っても選ばないようにしましょう。

 

〈5.お歳暮の相場って?〉

 金額の決め方に厳密な決まりはなく、相場は3,000円から5,000円ほどです。1年の感謝の気持ちと新年の感謝の気持ちを込めるため、お中元よりもやや高めの金額を設定される方が多いようです。

 また、もちろん贈る相手によって相場は変動します。

 ・友人や知人、取引先:3,000円程度。
  相手に気を遣わせないよう、低めの価格に設定することが多いようです。

 ・両親や親戚:3,000~5,000円程度。
  遠方に住んでいる方には、高めの金額で設定することが多いようです。普段なかなか会うことが難しい方に、日頃の感謝の気持ちを贈りたい、という気持ちの表れのようです。

 ・職場の上司やお得意様:5,000円程度。
  金額は相手への感謝の気持ちにより変動しても良いですが、10,000円を超えてしまうと相手に気を遣わせてしまうことが多いため、避けるとよいでしょう。

 

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